株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

2021年3月のご挨拶

 早春の候、2年目に入ったCOVID-19環境に、皆様耐え忍んでいらっしゃることと存じます。イスラエルのようなワクチン展開状況を見ていると、改めて日本の舵取りを誰がしているのか、国民がそろそろ真剣に考えないと、とんでもない方向にいくようで不安です。
週間ダイアモンド3/6号P32に「元の生活に戻るには1年以上かかる」という英国AI予測情報会社Airfinityの表に驚いております。古いデータですし、どのような解析法補うかわかりません。変異株の問題もあるので“長期戦”は覚悟しないといけないのでしょうか。
https://www.ifpma.org/wp-content/uploads/2020/12/Airfinity_Slides_Final.pdf
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 さて、NHKスペシャル シリーズ「2030 未来への分岐点」の2/7(日)放映の第2回「飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」を見てショックを受けたので、その内容を取り上げます。
 番組内容は以下の通りです:国連などが「文明の破綻を引き起こしかねない」と強い懸念を表明しているのが、世界のひとりひとりに行き渡る水や食料の「格差」です。2030年までに資源量の格差によって、人々を養える限界を越え、紛争が頻発するなどの分岐点が訪れることが最新のAIシミュレーションで明らかになってきたからです。
 私は 以下の3点に大きく驚きました。
① そんなに深刻な食料危機⁉:まだまだ先の問題だと軽視していた・・・
② 消費者の考え方次第の未来:後戻りできない分岐点が2030年・・・
③ 持続可能な畜産の未来はあるのか?:エサの確保? 消費者トレンド?

NHKスペシャルで取り上げられた内容と同様なものを 「世界食料デー」のHPからの抜粋し示します。 https://worldfoodday-japan.net/world/
1) 食べ物は足りています
世界の穀物生産量は毎年26億トン以上。在庫もあるので、今、世界すべての人が食べられるだけの食料生産にもかかわらず、世界では約6億9000万人、11人に1人が慢性的な栄養不足。世界の人口の8.9 %、11人に1人が飢えています。地域別に見ると、人数ではアジアが3億8100万人と一番多く、人口に占める割合ではアフリカが19.1%と深刻です。 国連食糧農業機関(FAO)(2020年)
2) 食料価格の値上がりの影響
 食料価格の高騰世界により各地で暴動が起こり、中南米・アフリカの国では、食べ物をめぐって死傷者が出るまでになりました。穀物市場への投機マネーの流入や穀物のバイオ燃料への転用などにより価格が高騰し、「食料危機」事態になっています。
3) たくさん捨てている私たち
 世界では毎年、食用に生産されている食料の3分の1=13億トンが捨てられています。先進国では、「食べ残し」や「賞味期限切れ」、開発途上国では、農作物がたくさん収穫できても「適切に保管できない」「加工するための技術が十分にない」「適切に運ぶ手段やガソリンを買うお金がない」などの理由で、必要な人に届く前にムダになっています。 国連食糧農業機関(FAO)(2011年)


4) 資源も無駄に
 食料生産には水や土地資源が必要なため、「食物を捨てる事」は地球上の限られた「資源も無駄にすること」になります。世界の水のうち食料生産に約70%、ハンバーガー1個に使用する小麦や牛肉生産に約1,000リットル=2Lペットボトル500本分の水が必要。環境省(2017年)廃棄食料を生産するために、世界の農地の30%が使われています。国連食糧農業機関(FAO)(2015年)


5) 海外に頼る私たちの食生活
 日本食料自給率38%(カロリーベース)、6割の食料を輸入に頼っています。先進国は、十分な食料を自分の国で生産し、輸出をしている国が多いです。一方、日本では毎年2,842万トンの食料が捨てられ、約22%の646万トンがまだ食べられる食べ残しや賞味期限品です。357万トンは事業者から、289万トンは家庭から出ています。 農林水産省(2014年)


【2030年までに飢餓をゼロに】
 日本でも約2,000万人もの“貧困ライン”以下での生活者、ひとり親世帯や高齢者の割合が高いです。国際社会は、『持続可能な開発目標』(SDGs:Sustainable Development Goals)の中で2030年までに「飢餓をゼロに」することを掲げています。「食べる幸せ」をみんなで分かち合える世界にするために、必要なのは私たち一人ひとりの行動です。

「大量の水と穀物を使う食肉生産への批判」
Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜
https://digital-shift.jp/startup_technology/201207
 人工肉ハンバーガーは、お金持ちの【道楽ビジネス】で一部のハイソの方々のかっこつけた事業展開だと、完全に誤解しておりました。「ベジバーガー/ヴェジーバーガー(Veggie burger)」「ビーガンバーガー(Vegan burger)」等と呼ばれ、は確実な右肩上がり成長をしています。
 「畜産が人間の水と食料を奪う!」「肉の代わりに大豆を食べよう!」「肉同様の美味しさと栄養!」と、想定していなかった、消費者意識の大きな変化が起こっていると感じています。その動きは日本でも始まり、注視する必要のある『危機感』を持ちました。

ビヨンドミート(Beyond Meat)が上場&黒字化!日本販売間近の植物代替肉
https://tokyovegan.net/plant-based-beyond-meat/
ビヨンド・ミート株急伸、マクドナルドとヤムとの戦略的提携を発表

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-25/QP3TB5T0AFBH01
【ベジバーガー好きが選ぶ!】東京ヴィーガンバーガー人気ランキング!【5店】
https://smileveg.com/2020/08/28/tokyoveganburger/

 海外では『動物愛護』の観点から、産卵鶏のケージ飼育禁止を指摘され、より良い飼育環境が、消費者受けを考慮した「生産物を売るスーパーチェーン店」や「食材に利用する食品大手会社」からの指定で、飼育条件が変わってきました。「バタリーケージ禁止」でもケージ飼育そのものは禁止されておらず、ケージの中に止まり木や砂、巣箱の設置義務や、鶏1羽あたりの最低面積(EUでは750cm²)などが定めらた“エンリッチドケージ”(ファーニッシュドケージ・改良型ケージ)は認められてます。しかし、このエンリッチドケージも、廃止の方向に向かっています。英国では、2017年ケージ(エンリッチドケージ)卵の生産数をフリーレンジ(放し飼い)卵の生産数が上回りました。アジアはこの動きに後れをとってはいますが、アジアを含めグローバルでケージフリー宣言をする多国籍企業が増えており、対応を迫られてきました。

 この『動物愛護』同様、『SDGs』や『食糧危機』の観点から、食肉消費を見直し、水と穀物資源を“地球人”皆に、うまく分配していこうという新時代に大きく変化していくように感じられます。世界中が同じCOVID-19に苦しみ、「ワクチン」といった共通解決策を模索しているからだとも思います。SDGsを勉強しないと、次の時代を生きていけないのでしょう。
 こういった畜産を取り巻く環境についても考えていかなければいけないことを痛感した次第です。過去の歴史だけでは推測できない未来について、国内だけでなく海外情報、更にグローバルな視野や考え方を把握しなければいけないと思います。

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 緊急事態宣言の解除が不透明の中、なかなか皆様にご挨拶できる機会を見つけられないまま、最後の月を迎えました。2010年1月にエコファーマ株式会社に入社してから、本当にあっという間の11年でした。無力の私がどうにかECOで仕事を続けられたのは、ひとえに皆様のご支援のお陰です。ありがとうございます。
 
 4月からは後任の「横山」に任せておりますので、何ら心配はしておりません。それは、皆様から今まで通りのご協力を頂戴できるものと信じているからこそです。また、私も微力ながら、アドバイザーのポジションでサポートしてまいります。また皆様とお会いする機会を楽しみにしております。
 長年のご支援に大変感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至

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