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 2014年7月

盛夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
関東では局地的な豪雨が何度もあり、異常気象を感じるところです。

 メキシコ、カンクンで開催された第23回世界養豚学会「IPVS 2014」(6月8-11日)に参加してまいりました。演題数は合計978報で、参加者総数は2,200名、世界52か国からの参加でした。年々日本からの参加が少なくなる傾向が残念に思いました。

 さて、今回の演題で関心のあったPRRS、PED等に簡単に触れてみます。
PRRSについては中国のHP-PRRSの新展、またアメリカのPRRSの撲滅(成功例の発表はあるものの)について、はっきりしたお話はまったく見当たりませんでした。まだまだ問題が継続中なのだと思います。そんな中でスミスフィールドからの参加者が石関先生のPRRSに関するポスターを興味深く見ていたのが印象的でした。

 PEDについて、その『原因』『対策』そして『結果』について知りたかったのですが、基礎的な診断方法とか、非現実的な消毒方法の発表で、また一方で突っ込んだ質問もなく、既にこの件についてはアンタッチャブルの案件になっているようにも思えました。アメリカの友人に聞いたところ、やはり多くを言わず、「何が何だかわからない?」と言っていました。既に蔓延しすぎていて手が付けられないということでしょうか?これが大規模農場の宿命なのであろうか?とも感じました。

 農水省動物検疫所のHPに6/26付で「米国から日本向けに輸入される豚血粉の家畜衛生条件(追加条件)が掲載されていました。
http://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/pdf/us_pork_blood_powder_ad.pdf

1)少なくとも80℃の加熱処理と2)日本到着時に製造後少なくとも6週間経過したもの(抜粋)とあります。これ以前の輸入品はこの条件を満たしてなかった可能性があるのでしょうか?有るという存在証明は1例を挙げれば良いですが、無いという証明は難しいものです。そもそもPEDという病気にかかっている豚由来の製剤を使うことが、いかがなるものかと私は考えます。難しいのは重々承知だが牛由来ならPEDはないとも思います。

 来年は京都で開催される第7回 国際新興・再興豚病学会でしっかり、これから侵入する可能性のある病原体を整理したいと思います。
特にPEDの件も踏まえ、今後は新しい病気が海外から入ってくると言っても過言ではないと考えているので、このような国際学会が世界の情勢を知る良い機会だと思います。先に経験している国から情報を前取りすることが肝要だと最近強く感じております。

 さあ、これから夏本番、気を引き締めて頑張りましょう。皆様、ご自愛下さい



株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役

石垣 克至