株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

 2014年8月

残暑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。気象庁の長期予報では冷夏と言っていたのに、局地的豪雨はあったものの、長雨という記憶はなく、真夏日がこれからいつまで続くのか心配になります。

 23回世界養豚学会「IPVS 2014」に参加した記事を養豚情報に寄稿したところ、予想しない反響を頂き、PEDについても投稿させて頂きました。(詳しくは、養豚情報8月号をご参照下さい.)トラック消毒の不徹底を問題視させないような207日間でウイルスが失活する発表や、馴致の発表から、米国はうまく対応ができていない印象を受けました。ここでは、PED発症の3要因からPEDについて何が解っているのか、整理してみました。


 図1はPEDに限らず、感染症が発症する時は、それぞれ3つの要因が重なりあった場合であることを示しています。病原体がいくら強くても、ハイヘルスの環境で、豚が元気一杯、強い免疫を持っている状態なら発症には至りません。豚の調子が悪くとも、病原体との接触が最小限になるよう、持ち込まない・拡げないバイオセキュリティであれば、感染しにくいはずです。飼育環境が悪くとも、病原体への暴露が限られ、豚の免疫で十分発症を軽減できれば、その発症程度は低く抑えられます。3つの要因をそれぞれ把握し、それぞれの対策を練ることが肝要であると思います。


 PEDについてまとめてみたものが図2です。頭に思いついたものをそのまま書き出した、一種のブレインストーミングですので、漏れている点もあれば、間違えもあるかもしれませんが、ご容赦願います。言わば話を進める上での『たたき台』という位置付けです。

















 まずは管理獣医師と連絡を密に取り、ウイルス要因を変えることは出来ないので、豚と環境の対策を取って行くしかありません。確実な免疫プログラムを組んで、一様な母豚群の免疫を確保し、バイオセキュリティで『持ち込ませない』環境ができれば、PEDの発症は終息するのではないでしょうか。


 夏本番。『季節要因がある』と言う研究者、『無い』と言う獣医師と様々ですが、一般論として呼吸器病が少ない=他の病原体の要因が少ない夏のうちに、PEDから卒業する計画が大切だと考えます。また、地域防疫の問題でもあり、早く農場レベルから地域レベルとして清浄化することが肝要だと思います。そのためにも地域情報の共有が重要でしょう。

 さあ、1日も早いPED終息目指して、頑張りましょう。また想定しにくい天候変化ですが、皆様、どうぞご自愛下さい。

 

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役

石垣 克至