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二〇一七年三月のご挨拶
      

早春の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
「春一番」も既に迎え、春のような温かな日もあるものの、寒い日がまだまだ続きます。異常気象と簡単に言いますが、長い地球の歴史の恐竜時代や氷河期を考えれば、やはり「平年並み」の誤差範囲の短い期間で、我々は“一喜一憂”しているだけなのかもしれませんね。
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 さて、今回は「岡山理科大に獣医学部新設⁉」のニュースについてです。
 
 以前より新設は獣医師会が反対しているからありえないと思っていました。
「今治の特区に獣医学部開設 18年4月、加計学園認定」との決定に驚きました。
 
(以下、新聞報道より抜粋)
岡山理科大学などを運営する学校法人加計学園(岡山市)は、国家戦略特区に開設する獣医学部の事業主体に認定、今治市に2018年4月獣医学部を開設。
総事業費192億円、今治市が無償譲渡する約17万m2の敷地に「今治キャンパス」を整備。6年制「獣医学科」(定員160人)と4年制「獣医保健看護学科」(60人)で構成。
獣医学部新設は1966年北里大学以来。獣医学科に卒後四国就職を条件に、四国出身者向け『地域入学枠』30人を設ける方向で調整。予定専門教員は70人。
 
1)獣医師会の反対?
 
 高度専門職業人の養成は全国的な見地から対処するべき点と、国家戦略特区という考え方に対し疑問視していました。要は質が確保できるかという点ですね。
更に現状でも教育員の不足も挙げておりました。これら環境整備されているならば反対するものではないとも、ハッキリ述べておりました。
 
2)新設する理由は?
 
 ①獣医学部の偏在(立地的偏在や数量的格差が四国地域での獣医師不足の大きな問題…)、②四国の獣医療技術レベルの向上、③地域活性化等を設置理由に挙げられているようでした。
私は静岡の田舎者で、当たり前に大学で故郷を離れる学生が大半です。獣医師の教育と「地域おこし」とは別問題ではないでしょうか?
 
3)更なる『国家戦略特区』の可能性?
 
 現状全国の獣医学生1学年合計930名が+160名で1,090名と一挙に17.2%増加、更に“戦略特区”として新潟+40名、京都産業160名、大阪府立に市立大の統合+40名増員となると合計400名増加、現状の43%アップとなります。それ程獣医師不足でしょうか?

4)私の懸念は歯科医の二の舞!?
 
 コンビニより多いといわれる歯科医院は、今や過当競争のまっただ中、開業は年間約2,000件、一方で1,600件前後が廃業に追い込まれているそうです。
 「獣医師需給」の表を見ればわかると思いますが、小動物診療が過剰ですね。
今後、犬猫の数が増える事はないと思います。人間が生きるのに必須な動物性タンパク質確保のため、畜産に携わる獣医師の役割は大きいと考えます。
採用条件さえ整えれば産業動物獣医師の不足は補えるし、単に学生数を増やしても解消できないと考えます。
 
5)大丈夫?
 
 学費250万円が160名定員で4億円、それが6学年揃うと24億円、凄いビジネスですね。大阪の小学校のような利権の疑いが無い事を希望します。
学費250万円+生活費100万円として6年間で2,100万円です。四国にはお金持ちが一杯いるのでしょうね。
 多くの大学がキャンパス閉鎖危機に直面すると言われている時代なのに、獣医学部新設が必要なのでしょうか?すごく心配です。
 
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 しかし、ある関係者から話を聞いてホッとしております。今回は、ヒトの医学部と同様1学部だけの新設で、それ以上は認めない方向だそうです。
ヒトでも、医学部学生数が増えても地域や診療科の偏りが解消されなければ意味がないということですね。

 また、AHTの国家資格制度は今回の学校法人のお話とは別に、粛々と整備していくそうです。きっと見えないところで関係者の皆様の大変な御苦労があったのだと思います。どうもありがとうございます。
 
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 あの天下の東芝がとんでもないことになってしまいましたね。
私の意見は①昭和の考え方、成功体験で平成を乗り切れるわけがない!②おかしいと思った個人は、組織に抹殺されても“オカシイ”という声をあげないといけない時代なのだと強く感じております。
 
 獣医学部新設ということを獣医師会が反対するのに、特区という考え方で、また決定の背景に個人的なつながり以上のものを疑われる要素があって、今回の新設に違和感を抱いたのは私だけでしょうか?
 
 政治が、報道が、個人の生活スタイルが、価値観が、変な方向に誘導されているような気がします。日本人は戦後これほどの「復興」を遂げた、素晴らしい民族だったと思いますが、何か目標を見失っているようにも思います。
「成長戦略より、質を高めるより良い社会づくり」と目標がハッキリすれば、待機児童の問題も、自給率の問題も答えは目前にあって、ただ実行するだけのように考えます。
 皆様どう思われますか?明るい未来へ向かって、さあ頑張りましょう。
“春よ来い♪早く来い♪”

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至


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