株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

二〇一七年四月のご挨拶
      

陽春の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。東京は「満開」との発表がありましたが、肌寒く日もあり、季節の変わり目は不安定ですね。この夏も暑くなる予想だそうです。寒すぎるのも、暑すぎるのも勘弁して欲しいものです。

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 さて、今回は「VIV Asia 2017」の参加報告です。

 オランダ語で「Vakbeurs Intensieve Veehouderij」の頭文字をとって VIVです。英語にすると、Livestock Intensive Expositionとなり、「集約的な畜産の展示会」となります。ご承知のとおり、畜産業は、家族経営サイズから企業サイズへと大きく変化しています。そこで育種、栄養、サプリメント、動物医薬品、ワクチン、飼養管理装置、畜舎、自動化生産設備、鶏卵肉処理機械等々、あらゆる分野での技術革新の変化が毎年あり、それら情報を集めて展覧するイベントとしてVIVが存在します。
http://www.viv.net/en/Portal.aspx

 現在、様々な地域と国々でVIVが開催され、特に成長国にとってビジネスを結び付ける場として盛況を極めているようです。

 アジアでは最初は1986年、1989年に東京晴海で開催されましたが、残念ながら人が集まらず、VIV ASIAはバンコクで毎2年ごとに開催されるようになりました。



  (雰囲気はこの動画からどうぞ)

どんな話題がトピックスとして扱われているか、Youtube動画を参照願います。

 (E-Novations VIV Asia 2017)

 このVIV Asiaは年々拡大し、外国125か国から、ブース数875以上で、来場者数は28,978(2011)-33,229(2013)-38,422(2015)で今回は4万人を超えただろうと言われています。地元タイからが43%、私の見たところベトナムかマレーシア・インドネシアからの参加が増えたように感じました。
 
 またVIV Chinaがあるのに中国人を観光旅行を兼ねたご招待ツアーが目立ちました。あの騒音と英語を全く理解しない行動パターンからすぐに解りますよね。日本からの参加者は減少傾向です。AI問題等、汚染国から帰国すると農場に1週間は入れないダウンタイムを設定されているからでしょう。
 
 今回、大きく感じた点は
①畜産業界はまだまだグローバリぜーションの流れにあること、しかし
②新興勢力によりそのメンバーが変わりつつあるのか?
③何でもありの脱抗生物質
の3点です。
 
 ①マスプロダクションを良しとする「大規模農場化の流れ」と言った方が良いのかもしれません。タイも飼養頭羽数が伸び悩み、華僑系のCPグループはもっぱらベトナム或いはマレーシア・インドネシアに数十-百万羽養鶏や母豚数千頭規模のメガファームをいきなり新設しています。イスラム教で豚に触れることも出来ない筈なのに、安いフィリピン労働力を元に輸出向けで農場を建てているのです。地元労働者は搾取され、外国資本ですから利益も地元には落ちません。これに対して、アンチ・グローバリゼーションの反撃がいつ起こるのでしょうか?しかし資材会社はそんな主義主張にお構いなく、利潤追求のみの構図がハッキリ感じます。
 
 ②日本ではあまり動きがないCeva社の勢いを強く感じました。

(Ceva at VIV Asia 2017動画)

 (1)タイの50%近いシェアを占めるCPグループ(2015年売上100カ国以上で約4兆6千億円)との強い結び付きを確保し、(2)華僑系CPグループの後押しもあり、中国進出もし、(3)数多くの中国顧客をVIVに招待し、(4)万全な東南アジア展開であると元Intervet Thailandの現鶏マーケットマネージャーのNitiwat氏が話しておりました。
Merial社のCircovacのネーム入りバッグを配布しているのにも新たな波を感じました。

 ③脱抗生物質の各企業のジョイントセミナーに参加しました。
プロバイオティクス(乳酸菌等)、プレバイオティクス(オリゴ糖)、アミノ酸、核酸、ハーブ等々が抗生物質に引けを取らない効果であると薬効を謳っていました。
 
 いやはや何でもありという感じですね。たまたま隣りに座ったマレーシアの養鶏会社社長が日本人が珍しいのか声を掛けてきました。
「お前は獣医師か?」
「俺は抗生物質もワクチンもその他一切の薬を使わないから凄いぞ!」
「それは素晴らしい?」
「お前は薬を使わずとも大丈夫だと思うか?」
「近隣農場までの距離は?」
「8㎞」
「それじゃ無理だ、いつか隣りから病気が来るだろう」
「やっぱりそうか。これを見てくれ…この飼料の記載は薬が入っているってことだな?」
「成長促進の抗生物質と抗コクシ剤が入っているよね(英語読めないのかな)」言ったもの勝ちの何でもあり(?)ですね。

 WITHOUT VACCINATION, ANTIBIOTIC TREATMENT & CHEMICAL DRUGSという信頼性のない表示に、中国のような「騙される方が悪い」という文化影響があるのかも知れないと感じました。
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 いい加減な、訳のわからない方向(=真実を求めない)に、東南アジアも動き出しているようです。その中で日本なら「本物志向」で生き残れる可能性を感じました。
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 戦後、「欧米に追い付け追い越せ」が日本の解りやすい目標でした。
しかし、それを達成してしまい、今の日本は目標を見失っているようです。
労働生産性のみならず、教育・学力レベル、技術レベル(特許出願数等々)、既に後退している事実を報道もされず、まだまだトップレベルにいる幻想の中にいるのではないでしょうか?
 外国を見て改めて日本人の考え方の素晴らしさを感じ、また一方で自分で将来目標を立てるべき時代になったことを感じます。
 皆様はどうお考えになりますか。

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至


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