株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

二〇一七年五月のご挨拶
      

新緑の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。連休明けの東京はもう初夏の陽気ですね。3か月長期予報でも平年並みまたは高い確率が40%で、この夏も暑くなりそうですね。

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 さて、今回はベトナムのお話です。連休を10年振りにハノイで過ごしました。2013APVS(アジア養豚獣医学会)以来、ホーチミンには毎年訪問しております。ベトナムに興味を持ったのは、他の東南アジアより働き者である勤勉性、約束を守る信頼性からです。

「没问题」(めいうぇんてぃ)の中国、ไม่มีปัญหา」(まいぺいらい)のタイのような責任転嫁の場面が、ベトナムでは少ないように思います。そもそもこの「問題ない、大丈夫」という意味の言葉の使い方がおかしいと感じています。日本では問題を起こした当事者に対して、周囲が「気にするなよ!」という投げかけのはずが、問題を起こした当事者自身が、迷惑をかけた私たちに向かって言うのです。文化の違いを感じます。例えば打ち合わせに遅れてきた人間が、待ちくたびれた私たちに言うのです。しかし、ここで感情的になってしまうと物事が先に進みません。ベトナムではそんな経験がありません。

「ベトナムは戦争で負けたことがない。中国にも米国にも・・・」と何度か言われました。プライドは高いです。しかし、その戦禍の結果、若い世代が人口の大半を占めています。平均年齢は30.4歳(2015年国連データ)で、10年前より4歳上昇。日本は46.5歳、カンボジアは23.9歳です。悲惨な戦争は働き手の男性を多く奪い、全ての産業で良き指導者が少ない現状です。そこに海外大資本による搾取が始まっているように見えます。

 日本からのODAJICAといった支援が、一部から高く評価して頂いておりますが、情報が限られて認知度は低いです。急成長している首都であるホーチミン市街でも、まだ露店的な冷蔵施設がない市場で、枝肉が捌かれ一般市民消費者に販売されています。日本の50-60年前でしょうか?一方で日本より大きなイオン・モールが建設されています。

 物価が日本の1/41/5程度なのに、iPhone7を持つ若者、何台もレクサスが走っている光景に、経済発展のアンバランスを感じます。これからますます貧富の差が激しくなるのでしょう。日本ほど生活レベルが平均的で、社会的な国は他には見当たりません。生きることに困っていませんし、ストリート・チルドレンはいません。

 さあ、長々とお話ししてきたのは、この「発展途上の社会主義国と成熟後下り坂の自由主義国日本を足して2で割っていくのが良い施策ではないでしょうか?」という提言です。

 成長国に足りないのは「技術を持った指導者」です。日本に足りないのは経済活動を活性化する「労働力」です。働いてもらう側の畜産農場サイドで「循環型の経営」を目指してはいかがでしょうか?

 単に安い使いやすい労働力としてだけ捉えるのではなく、そこで経験した貴重な技術力を生かして、自国に戻った後、農場を建設・運営につなげるのです。そこでも日本の農場側からの支援をすることで、技術と労働力の相互交流支援が成り立ちます。

 人口増加問題の中、食肉が足りないのは目に見えています。生産すること自体に「動物性タンパクの供給」という人類に必須な要素が含まれています。どうして生きるのに不必要なゲームや携帯代にこれほどまでのお金を平気で使い、本来生きていくために必要な栄養源である食肉・卵・牛乳等の畜産生産物には少ない費用しかかけないのでしょうか?

 もちろん、飼料の確保など解決すべき点は他にまだまだあります。相互理解のためのコミュニケーションも重要です。NHKラジオ講座はまだありませんが、今年から検定試験が始まります。ベトナム教育訓練省によると、現在海外留学しているベトナム人の数は13万人で、留学先としては日本が最も多く、続いてオーストラリア、米国、中国の順です。厚生労働省201510月末現在の外国人雇用届出状況によると、ベトナム人労働者数は前年同期比+79.9(48845)増の110,013人で、中国に続いて2番目に多い結果となりました。

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 ベトナム人は日本人のような復興を目指しています。親日派が多く、日本人もベトナムが好きです。この両者をうまくつなげ、社会貢献できるのが今の日本の畜産業や農業ではないでしょうか?国にばかり期待しても碌なことがないことは皆さまご承知です。
あの昭和の時代が発展国には存在しています。働いただけ評価が得られ、正直者が損をしない時代です。視点を海外に向けてはいかがでしょうか?

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至


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