株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

二〇一七年六月のご挨拶

初夏の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。梅雨前ですが、もうビールが美味しい季節ですね。毎晩、日本経済に貢献しております。やはりこの夏は暑くなりそうですね。*********************************************************************

 

APVSAsian Pig Veterinary Society2017 8 回アジア養豚獣医学会 概要報告」

1.はじめに

中国の武漢で開催されたAPVSに参加した概要を報告致します。APVS2年ごとに開催されるアジア養豚獣医学会で、IPVS(世界養豚獣医学会)と交互に開催されています。ちょうど10年前の2008年に同じ武漢で開催された時と比べると、高層ビルが立ち並び、急激な発展振りです。青空が見えたものの、車の表面はどれも真っ白で、マスクをしている女性もいました。

会場「武汉东湖国中心」の隣りのホテル「宾馆」に宿泊しましたが、英語が通じず、両替もなく、相変わらず“サービス”のない中国でした。毛沢東お気に入りの別荘地であったため、微動だにしない特殊警察の門衛が24時間存在する不気味さもありました。

  講演要旨等が入っている参加者バックは、持ち手を引っ張るとすっぽ抜けるというお粗末なものでした。本番の学会はというと、地元中国人が大半を占め、休憩時間のコーヒー・軽食類があっという間に無くなり、講演中でも携帯電話で、『喂喂(ウェイ ウェイ)』と叫ぶ光景は、相変わらずの中国でした。ポスターを張る場所がなかったので聞くと、「このあたりの好きなところで良い」と言われて、理解できない中国ルールに戸惑いました。

オープニングセレモニーは中国語だけで、パスポートと引き換えの翻訳レシーバーを使えとは、アジアの学会ではなく、中国式地方学会という感じでした。

 

2.講演内容

演題数は国別発表7題(中国・日本・韓国・フィリピン・タイ・ベトナム・台湾)、基調講演11題、応募発表228題でした。演題をジャンル別に分けると、相変わらずPRRS PCVがトップに挙げられ、PEDは一段落した日本と違い中国などまだ燻っていました。、「これぞ!?」というような新規の疾病がなかった一方で①豚コレラをはじめ「古い病気」がまだまだある点と、②AD(オーエスキー病)や口蹄疫などが撲滅できていない点が気になりました。

特に中国について言えば、「病気のデパート」状況でどんな病気もあるという印象でした。また、ベトナム等から耐性株の問題から「脱抗生物質」的なきれいなご発表がありました。生菌剤を始め、代替資材の話題はでるものの、抗菌剤との比較検討はなく、疾病そのものの治療には行きついていない実態だと感じました。先月たまたま訪問したハノイで見た飼料袋には”including Hormone”と成長ホルモンなのか、成長増進用の抗生物質なのか農場主もわからないという現場を見て、何でもありのアジアの動きを感じております。

  感染症の種類としては、どの国も似たり寄ったりで、ワクチンではPCV2の話題が一段落してきたが、依然としてPRRSが問題として残っている点が共通していました。

 

3.APVS 2019

次回の2019年のAPVSは韓国の釜山で開催されます。日本にとって、存在しない病原体を『絶対入れない!』国家防疫が肝心ですが、韓国の口蹄疫問題を学習できる良い機会だと位置づけております。今後も海外学会への参加は、病気以外の点でも各国の取り組み情報を入手できる大切な機会であると位置付けています。

  このアジアの中で日本市場という一番高価格の市場を、他国は間違いなく狙ってくるのだと思います。今後もいかに日本の消費者に受け入れられる畜産物を作っていくのか、大きな課題です。しかし、中国人に「日本人は心配性だ、これほど高い品質を求める消費者は他の国にいない。同じ日本人だけがその消費者の求めるクオリティを理解でき、対応できるアドバンテージがあるのだ。」と言われました。皆さんはどう思われますか?

**********************************************************************

 中国の畜産業、畜産物が日本市場への脅威にはならないことがハッキリ感じ取れました。しかし、病気は日本に持ち込まれる可能性が大きいと思います。中国発表でオーエスキー病の野外陽性率が40%というのは、大流行しているという数字だと思います。外国人がみだりに農場に立ち入ることのないように十分注意が必要です。特に最近多くなった外国人従業員については、友人からのお土産等が汚染されている場合があります。病原体が付着したまま農場に持ち込まれてしまう可能性まで気を付けないといけないのだと思いました。


株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至


◆2017年の更新情報
 
◆2016年 ◆2015年   ◆2014年

ニュースリリース「新社名と新事務所のお知らせ」