株式会社エコアニマルヘルスジャパンの最新情報

養鶏専門家の皆様へ

COVID-19ばかりでなく、鳥インフルでお忙しいところ恐縮ですが、
添付のとおり、ECO Asia Poultry Online Conferenceのご参加をお願い致します。
12/8(火)16:00、12/9(水)16:00より19:00過ぎ終了見込み、2日間に分けて開催致します。残念ながら、日本語訳はございません。

アジアの養鶏をけん引するタイに在住するECOアジア担当が企画致しました。
周りの方で、ご興味のある方にもお知らせ頂ければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
 株式会社エコアニマルヘルスジャパン
代表取締役  石垣克至
■登録はこちらから⇒ https://eco-apoc2020.com

(詳細は以下の写真をクリックして下さい↓)




2020年11月のご挨拶

紅葉の候、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?久しぶりのBlue Moon;“滅多に見れない満月”を眺め、秋を感じることができました。8年ぶりのドングリ凶作にクマが街に出没するニュースが気になります。

 さて、COVID-19は10/31データで、百万人の人口当たりのワースト3は死亡者数で①ブラジル(752.2)、②メキシコ(711.6)、③アメリカ(696.5)と日本(14.0)とかけ離れて、海外では猛威を振るっておりますし、検査数の問題があるとはいうものの、感染者数では①アメリカ(27,571)、②ブラジル(26,042)、③アルゼンチン(25,819)に対して、日本(799)は文字通り“桁が違う”状況です。先週のオンライン会議の席でも、ロンドンとミュンヘンの参加者は「どうなってしまうのか!?」と失望感がいっぱいでした。また、先日四国を訪問した際の居酒屋では、大入り満員で、東京とは全く違う雰囲気でした(百万人当たりの感染者数:東京(2,233.7)、徳島(225.3))。後2か月を残すばかりの2020年ですが、良い形で2021年に引き継ぎたいと思います。
 
 さて、先日中国の友人から、ASFと中国の養豚状況を聞きましたので、ご紹介いたします。
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 <ASF発生以降の中国>
 既にご承知のとおり、「アフリカ豚コレラの大発生で、中国の豚がいなくなった!半分になった!」とお聞きになった方も多いと思います。IPVS2019でも中国側はワクチンを投入する話を出した以降、その続報が耳に入らず、どうなっているのか気になっておりました。
中国の状況を尋ねると以下のように答えがありました。
1) ASFワクチンは公式には開発できてない。非公式なワクチンが流通しているようだが、半分の豚が死亡するという“安全性の確保できていない”ワクチンのようだ。
2) ワクチンがないから困っている訳ではなく、大手養豚農場では、ASFを怖い感染病ではなく、高いバイオセキュリティで侵入を抑えきれると位置付けている。
3) 肉豚需要は変わらず、国内供給が追い付かない状況。半分の豚がいなくなり、まず『繁殖候補豚を確保』する問題が第一であり、急激な伸びを示している。
4) しかし、まだまだ以前と同水準の生産量までには時間がかかり、2021年でもまだ不十分で2022年であろうという予測である。

すぐに“これら情報を担保する記事や報告書を送ってくれ”とお願いする、即座に返答が来ました。そんな資料を提供できる訳がない!ある所でこの情報を提供する勉強会を開催したところ、すぐに当局が来て、2度としてはいけない!と、お灸をすえられたそうです。中国の実態を伝えること自体がいけなかったのでしょうね。もっと中国の背景を理解するように指摘されました。
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<ジェネサス・グローバル マーケットレポート 中国、2020年9月>
より抜粋 (中国にも供給している種豚会社のレポートです.)
https://www.genesus.com/genesus-global-market-report-china-september-2020/


中国の豚肉と豚価動向
2019年ASF大流行による豚価上昇後、2020年の旧正月と春節の祝日の後、豚の価格はやや軟化。しかし5月以降、COVID-19のパンデミックにより外食産業で豚肉の需要が弱まったにもかかわらず、豚価は回復し、8月現在37.02中国元/kgの高値。
ホットな話題は【将来の価格予測】で、中国豚肉産業には、政府支援を受けた大規模生産者だけでなく、大きな利益を狙っている他産業から、また外国投資家からも資金が流入しているようである。
 2020年建設承認された新設養豚場が6200。すべての地方の省政府には、ASF以前の在庫レベルに戻るべく独自生産目標がある。各大規模養豚企業はそれぞれ、これらの目標達成し、ニーズを満たす新計画を持っている。
 この計画の総計は年間20億頭にのぼる。もちろん、市場の力がコントロールするであろうが、業界内の強気の憶測を示している。
補充
繁殖母豚不足の結果として、多くの大規模生産者は、雌豚ユニットを補充するために種豚会社からの母豚でなく、一般農場から雌肉豚を候補豚として組み入れる戦略を実行している。これらの生産性は、高品質の種豚と同じレベルにはならないことは間違いない。子豚生産が20〜30%低下したという報告もあるようだ。
豚肉の輸入
2020年上半期の海外からの豚肉の輸入は2019年全体の合計を上回った。7月の豚肉と副産物輸入は56万トンで、前年比87.1%増加。豚肉輸入だけでも43万トンで、前年比120.2%増。
 1月から7月にかけて、豚肉と副産物の総輸入量は338万トンに達し、そのうち豚肉だけでも256万トンに達し、前年比138.5%増加。豚肉の年間輸入量を390万トンと推定。
中国はアフリカ豚コレラ事件後のドイツの豚肉輸入を禁止
ドイツでのASF初発という国際獣疫事務局(OIE)による爆弾発表後、中国は生きた豚およびそれらの製品をドイツから直接的または間接的に輸入禁止することを発表。ドイツは中国で3番目に大きな豚肉の供給国であり、年間約12億ドルの輸出に相当。この代わりに輸出元を米国やカナダなどの他の国に移しました。
繁殖用豚の輸入
中国は今年これまでに海外から10,637頭の種豚を輸入。中国は2020年末までに15,000頭を輸入し、豚の遺伝子輸入の新記録を樹立すると予測。中国には2600万頭の繁殖母豚がおり、15,000頭でも少数と言える。中国への輸出が認められているのは、カナダ、デンマーク、フランス、英国、米国を含む世界で5か国のみ。

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 中国はASFを機に、新たな『環境税』も活用して、都市部での養豚を基本認めず、郊外でも大規模養豚に移行させ、その立地条件から、こらまでの“感染の環”を断ち切りたいようです。大規模養豚の従業員は、敷地内に居住させ、外には旧正月以外出られないそうです。農場内の人間は、一切外部の人間と接触する場面がありません。また、他の農場を回っての飼料や物品の搬入車はなく、専用車で、またその搬入も農場内でなく、その中間の搬入専用倉庫です。トラックは敷地内に入らないのです。
日本では考えられない徹底したバイオセキュリティの取り組みは、これまで“病気のデパート”と言われた中国養豚を一変するのかもしれません。
結論としては、この豚価は、中国の豚肉需要を満たすまでは、間接的なCOVID-19による経済的影響を除いて、世界的に高値安定だと推測される。それも来年中では解決できないという、視点を変えるとCOVID-19の影響も踏まえ、世界的に養豚産業、食肉産業にとって好機が続くとも解釈できるのではないでしょうか?
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ヒト・インフルエンザの被害(死亡者数3,325人/2018年;厚労省「人口動態統計の死因別死亡数」より、感染者数3,477,000人=推定患者数(2019年第3週~2020年第1週) ;「感染症発生動向調査」)と比較すると、これまでの日本のCOVID-19はインフルエンザより少ないと考えられます。

 随筆を通じて学問領域の融合を試みた、また『吾輩は猫である』の水島寒月や『三四郎』の野々宮宗八のモデルともいわれる寺田寅彦の言葉です。
 “ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、 正当に怖がることはなかなか難しい。“ 
新たな局面は経験則だけでは立ち向かえません。このコロナに耐え忍ぶ、この冬に備えましょう!そして、より良い未来を目指して、可能性を感じたら、チャレンジしてみませんか!

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至

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