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二〇一六年七月のご挨拶
 

 盛夏の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。すでに夏になったつもりでございますが、九州の雨を見ると「亜熱帯気候」」になったような降り方だと感じました。皆様どうぞご注意下さい。
 
 6月8-10日にダブリン(アイルランド)で開催された第24回世界養豚獣医学会(IPVS: International Pig Veterinary Society)を聴講した内容についてご報告致します。
 
 今回のポスター演題数が膨大で集計できていませんが、目新しいものとして、①口蹄疫のようなびらんを呈するセネカウイルスと②子豚の震戦(震え)を特徴とするペスチウイルスの発表がありました。


①セネカウイルス属は口蹄疫ウイルス(アフトウイルス属)と同じピコルナウイルス目ピコルナウイルス科です。万一、日本に侵入した場合、口蹄疫との類症鑑別が重要となります。
②ペスチウイルスは特徴的な震戦(震え)で流行性脳炎、オーエスキー病、豚エンテロウイルス性脳脊髄炎、豚胸膜肺炎、豚レンサ球菌症、グレーサー病、中毒等との類症鑑別が必要になってくるのでしょう。百聞は一見にしかず。アイオワ州立大学のYouTubeサイト「Pigs with pestivirus」を視聴して下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=oTZ1Dtfmuxc&feature=youtu.be
 
口頭発表から「PRRS」についてはまだ経済的被害があり、問題として取り上げられていました。欧米ではさほど問題ではないと聞いていましたが、そうでもなさそうでした。
栄養の話題には「マイコトキシン」の内容も含まれ、世界的な問題であることがわかります。
「PED」は終息傾向にあるものの、まだ世界的に続発が続いています。
「ASF(アフリカ豚コレラ)」は1題だけで大きく取り上げられないのは、その発生が限局した地域ということと、EUでは過去の経験から封じ込める自信があるのかもしれません。
 
「飼養管理」では、単に獣医師の役割が病気を診断して、適切な予防・治療をする点から、養豚農場の利益につながる点に視点が変わってきたことを感じました。これは最後の「The Big Debate」でも、獣医師がその移動や注射針を取り替えないことから、感染の拡大につながっていたかもしれない反省点を挙げ、獣医師の役割を再認識する内容でもありました。

 
さてロンドンは美味しいものがないので有名ですが、ダブリンも似たようなものだという印象でした。今回、改めて日本の食文化の優位性を感じる食事ばかりでした。だからこそ、そこが日本の可能性を明確に示されているようにも感じました。外国とは違う『差別化できる畜産物』という将来像を期待しております。まさに未来は不安と期待でできていますから。


株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至




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