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二〇一七年九月のご挨拶

初秋の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

皆様、「将来こんな仕事はなくなってしまう」という記事が週刊誌を賑わしたことを覚えていますか?そんな将来展望と先月お話したベトナムとタイ等アジアの畜産を結び付けて、外国人労働力を活かせば日本の畜産の将来に勝機があるではないかというお話です。
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 さて、「2045年問題」とも「シンギュラリティ(技術的特異点:人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事)」という言葉を耳にされたことがありますか?
 2045年に人間の知能を超える「AI(人工知能)」が登場し、それは技術的な進化“シンギュラリティ”によって現在までの発展の足跡からも、十分証明されるという“未来”のお話です。
 
 「そんな事は無い!機械なんかに人間が追い抜かれることは無い!」とおっしゃる方が必ずいらっしゃいます。私も初めて聞いた時はそう思いました。どうしたって感情とか、ヒトの想いを人工知能で対応出来る訳が無いと思うのが自然だと思います。
 
 しかし、コンピュータ技術が今のスピードペースで発達し続けると、ある地点(2045年)で地球全人類の知能を超える究極のコンピューター「A・I」が誕生するということが、これまでのトレンドから証明可能というお話です。

https://www.ted.com/talks/ray_kurzweil_announces_singularity_university?language=ja
(22分50秒の英語ですが、ボリューム右のSubtitle Controlを日本語にすればテロップが出ますし、Transcriptで日本語にすれば全訳が下に出ます.)
 
 当たり前に手にしている携帯の機能をよく考えれば、いつの間にか“ミニPC”が手のひらにあり、世界につながることも当たり前に感じています。昔は「こんな未来社会になるまで生きていないな…」と思っていたアトム以上の時代がもうすぐそこまで来ている事を感じて下さい。
 
映画を見るとイメージを持ちやすい事例だと思います。「ターミネーター」ではAIが人間を支配しようとする戦いですね。「アイ、ロボット」ではロボット工学三原則を拡大解釈して人間を保護(?)する暴動に展開し…、アニメの「攻殻機動隊」では脳に直接接続する電脳化技術、サイボーグ(義体化)技術により、生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会が描かれ、脳さえもコピーできる時代に人間の尊厳や生きるという事の意味さえ分からなくなってしまう⁉
 
「いや、簡単に脳はコピーできない」という方には、単純に脳神経1,000億それを結ぶシナップス150兆が物理的に記憶メモリーとして可能となる時代には、脳と同じことがAIで実現される可能性は否定できません。そこには単純な感情表現や簡単な思考ではなく、特異的な考え方、クセさえ反映されるのかもしれません。しかし「超能力の存在は脳の可能性」と言う別の意味で、映画「ルーシー」は考えさせられる話なのかもしれません。
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 この未来の話をどう現在の畜産と結びつけるのかというと、将来はAIの時代になることが明確になってきました。クルマの自動運転が当り前の時代に家畜だから、手作業の労働が生き残れるハズがなく、全ての機械化できる作業はなくなるがゆえ、職を失う時代になるということです。どうやって職を失わずに生きて行くのかは聞かないで下さい。グローバリゼーションという名のもと、その利益第一主義から大企業に、この完全機械化の世界は牛耳られていくのです。そして、その一部の特権階級にのみに、利益が更に集中していくのでしょう。
 
 そんな仮定の中で私のアイデアはひとつ、「循環型独立型農場」です。ブロイラーのように、ほぼ“工場生産”と言えるような方向で、他の家畜も機械化が進むのでしょう。その流れに乗っていくならば、大企業になかなか立ち向かえないと思います。そこで、そのビジネス自体が大企業に押しつぶされないように、飼料自体も自前の農場で生産したものと、残飯等ヒトの生活の中での余剰物だけで配合飼料から独立し、労働力は取り敢えず安い外国人労働力に頼るというものです。
 
更にそこで経験した外国人労働者が帰国後、同様な循環型農場を故郷に作り出し、協同組合的にその支店農場と本店日本農場でモノとヒトの資産の行き来をさせ、その農場自体の位置付けを単純な畜産物生産以外に、農作物を作り、それを飼料として食べさせ、その糞便は肥料として還元するサイクルを「見せる農場」を作るアイデアです。植物を、家畜をこうやって生育していることを「体験できる農場」を目指すのはどうでしょうか?この規模を大きくして、「自給自足した独立農場」の村を作りだしていくというものです。
 
イメージとしては、機械化のないローテクノロジー、自然の姿のある種「ユートピア」作りです。いかがでしょうか?グローバリゼーションなんか関係ありません。
 
 夢物語と笑って終わりではなく、一体AIがわたしたちの頭脳を越える時代に、ヒトは何を考え、何を求めるのかを考えてみて下さい。きっと、便利さだけ、効率だけでは満足できない、人間の求める心の豊かさはきっと機械化ではない、『自然の豊かさ』から味わえるものではないでしょうか?そう考えた場合、この機械化、AI化の流れに乗るのか、自分の考える将来像に向かっていくのか、今が分岐点ではないかとも感じます。
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 日本のこれからの成長には、グローバリゼーションと2045年問題、シンギュラリティ問題が関わってきて、何を目指すかによって「チーム、ジャパン」にとって異なる展開があるのだと確信しております。これまでの経験則の通用しない未来を『どう読むか』で勝敗が分かれる時代になったと感じております。グーグルの巨大な金銭的バックアップの中で、シンギュラリティ大学が多くの有能な科学者を集めているのに、日本人がいないという噂にがっかりしております。
 
 単純に畜産業の経験者・成功者、処理加工業者、流通・販売のプロ、獣医師・施設・飼料のコンサルだけでなく、社会学者、新技術の専門家を巻き込んだ『将来の日本の畜産』を創造する作業が必須だと思います。それを踏まえ、現状の課題とする飼料コストと労働コストをどう解消していくのか、そんなシミュレーションを業界全体で始めるべきではないでしょうか?
 
また、大資本のグローバリゼーションと言う名の下に、近隣アジア諸国がどんどん搾取され、農村に貧困問題があふれて行く中で、時流に乗ることが出来、平均的な豊かさを得られた日本が、技術的進歩からの企業化、グローバリゼーションではなく、最終的に手の届く仕事の仕方、「家内工業的なビジネス」の方が良く、外資に牛耳られないためにも、これから近隣諸国へ循環型独立型の畜産を展開するチャンス、機会であるのではないかと強く感じ始めております。
 
 突飛な考えと受け止められるかと思いますが、この「循環的独立的農場」バナナ養豚を個人的に現在計画中です。面白いですよ、いかがでしょうか?

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至


                (画像クリックで拡大します)
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