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2020年2月のご挨拶


春寒の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。今年も旧正月(春節・ソンクラーン・テト)の1/23から、携帯がブーブー鳴り出したお相手は、中国・タイ・ベトナムの友人で、Happy New Yearと旧正月のお祝いメッセージでした。しかし今年は新型コロナウイルス肺炎(新冠状病毒)騒動で、2008年2018年にAPVSで訪問した武漢が大変な状況ですね。(武漢加油!)  マスクが無いまたは10倍以上の高価になっているのは、日本だけでなく、上海も台北もバンコクもホーチミンもそうです。
 
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 どうも日本の報道のレベルが地盤沈下したように感じるのは、“忖度体質”や“視聴率至上主義”のせいでしょうか?無用な心配を煽るような、センセーショナルな表現報道が多いように感じます。まず事実を確認しましょう。
 「コロナウイルスは、風邪の10-15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルス(HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1)を原因とする。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する。多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こすこともある。」(NID国立感染症研究所のHPより抜粋)
 
 では新型コロナはどこが違うかというと、その病原性=“致死率“X”感染力(1人の感染者から何人に感染させられるか)“です。まだハッキリしていませんが、WHOは1/30の記者会見でも「患者6000人、死者130人だから致死率は2%だとするのは単純すぎる。」「全体の致死率がどれくらいなのかを発表するには早すぎる。」とコメントしています。確かに、致死率はこの新型ウイルスの脅威の、ひとつの要素でしかありません。インフルエンザは毎年、何千人もの死者を出していますが、理由は”致死率“が非常に高いからではなく、”感染力“が非常に強いからです。はしかの感染率は12-14人で、感染した人の90%が発症します。
 
 冷静になって考えると、私たち日本人が日本で生活する上では、その感染率はインフルエンザと変わらず、発症後日本の手厚い医療を受けたならば2%もいかないはずです。まだ日本人が国内で感染して、死亡した例はありません。
 
 注意するのは①病原体に接触しないことで、マスクだけでなく、外出後のうがいと手洗いの徹底だけでなく、無症状の感染者が日本人帰国者で確認できている以上、すでに入国している中国人から感染している無症状の日本人の存在があるはずですから、【人混み】に行くような外出は控える事です。②そもそもワクチン等積極的な防衛策がないのですから、十分な栄養補給と睡眠で【自己免疫力】を高めるしかありません。➂但し、つまらぬワイドショーのあやふやな情報ではなく、【正しい情報】の更新が大切です。SARSやMERSのような二桁致死率に変異しないよう祈るだけです。
 
 先日、友人の奥様がANA関係なのですが、「チャーター機で帰国された日本人の態度はひどかった」と言っておりました。、WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したことを受けて、「指定感染症」などにする政令施行日を2月1日の前とはいえ、隔離を承諾せず、自宅に帰宅したのは信じられません。「小さく前ならえ!」が出来るのは【集団の利益】を優先することが染みついている『日本人』だけだと胸を張っておりましたが、どうも時代が変わったようですね。厚生労働省によると「法律上、症状がない人に隔離を強制できない。人権問題が発生する」と主張したそうです。さすがお役人ですね。でも、『日本の常識世界の非常識』なので、“こんなことではオリンピック大丈夫なの?”と言われるのは仕方がないです。【隔離】や【検疫期間】というのは、私たちがインフル感染の時、1週間休んで業務に支障が出ようが、会社に感染を広げるよりマシ【集団の利益】という考え方ですよね。社会生活のルールだと思います。フランスでは保養地に、オーストラリアはクリスマス島でこの「検疫隔離」をしています。
 
 養豚でも、症状を示し始めた豚、疑わしい豚は「隔離豚舎」で予後を判定し、発症が確認されたら、治療措置又は淘汰措置をします。感染が確認されず健康復帰できれば、元の豚舎に戻せます。このような隔離豚舎がないと、集団の中で排菌が続き、感染拡大の原因になります。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54982940Z20C20A1000000/ (日経新聞抜粋)


 最新の感染者数と死亡者数は2/2現在で↓16,831名感染し、362名の死亡なので、2.15%の致死率です。1/30時点の8,236名感染171名死亡、致死率2.08%より若干増加しているのが心配です。SARSを抜いた患者数は“感染力”なのか、中国当局の対応に悪さか不明です。武漢・湖北省のみならず、感染が中国全土に拡大していることがMAPからわかります。米国の中国人入国禁止の強硬対策も理解できます。

Tracking the Wuhan Coronavirus by Johns Hopkins University (2/3現在)https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf

  しかし、死亡が高齢者、他の疾患を患っており、免疫が低下している患者に集中しているようです。つまり、誰でも2%の死亡率というリスクではなく、健康な人間からすれば、もっと低いリスクだと言えるのだと考えます。
 
 そもそも中国の日本とは比較にならない衛生管理と、発熱に対する考え方の違いを理解すべきだと思います。日本の感染症法では、37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上の体温を「高熱」として定めています。中国人は37.5℃を超えてはじめて微熱があるかなと感じるというようです。中国人の友人は38℃にならないと会社を休まないと言いますので、年の感覚が違うようです。そして、発熱時に体を冷やすことが必ずしもよくない、また解熱剤といった西洋医薬品を良しとしないといった、“漢方至上主義”の老年層もまだまだ農村部にも多いそうです。熱があるから病院に行こうという日本の常識が当てはまらず、自力で直そうという方が多い様に聞いております。また、日本のような“皆保険制度”はなく、企業や保険会社の私的保険のみです。それぞれ50%負担や、請求しても難癖付けて支払い拒否され、不評だそうです。今回は死ぬのは嫌だから仕方なく、病院に殺到しているように見受けられます。中国の背景と日本の背景が違い過ぎます。
 
 ですので、国内で発症した日本人患者で死亡例が出た時点で心配すべきだと考えます。現状の情報からは、全く他の感染症レベルで、新型コロナだからと大騒ぎする必要はないと考えます。日本の寿命が長い原因の一つは、世界的に高水準の医療があるからです。日本人が国内にいれば、そう簡単には死にません。
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 さて、ASF(アフリカ熱病)ですが、これもワクチンがないので、「早期発見、早期淘汰」しかありません。新しい米国ニュースです(Journal of Virology)。実験室ながら以前に開発されたワクチンよりもはるかに効果的であると思われるアフリカ豚コレラに対するワクチンを開発したそうです。
Development of a highly effective African swine fever virus vaccine by deletion of the I177L gene results in sterile immunity against the current epidemic Eurasia strain. Manuel V. Borca, et al.
https://jvi.asm.org/content/early/2020/01/09/JVI.02017-19
 期待が高まりますが、コマーシャルベースで実際に手にできるまでにまだ時間がかかるのは間違いないです。
 中国で“熱症”も“アフリカ熱症”も封じ込められない大きな理由は「淘汰」されずに流通されているからだと思います。淘汰保証額が出荷額の約1/4なので、うそをついても罰則がないことと、社会(養豚産業)の利益よりも個人の利益を優先する国民性等も加わり、発生を報告せず、出荷している実態があるからだと思います。もう20年前近く前に「なぜオーエスキー病ワクチンで撲滅ができないのか?」と聞いた時に「当局(日本の家保に相当)に省を跨いだ豚の移動にワクチン接種証明が必要だが、その料金を払っただけで、証明書を受領して移動ができるが、ワクチンは接種されていない。」と説明されていました。日本の常識は中国に通用しないようです。また、中国の商習慣の中に『騙される方が悪い!』というものがあって、コピー商品も正当化され続けていますし、中身のない“水ワクチン”も存在するのも当然だと理解しております。
 中国では不足している豚肉を、大量生産により、需要に対して供給しようという取り組みがあります。感染のリスクが低い郊外に『豚ホテル』とも言える7階建てビルディングで、温度湿度管理できる近代的施設、屠場直結、個体チップ管理、完全データ管理と最先端の施設です。“エレベータ豚舎”で病気が爆発してきました。日本での昔の豚舎を知っておられる獣医師が「上手く行くはずない!」と口を揃えて答えますが、母豚13万頭で中国のTop10入りしたYangxiangは本気のようです

<動画参照> https://www.youtube.com/watch?v=Y1S2n7eJt80

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 日本の報道、マスコミも“忖度”と“視聴率”で、正確な情報は海外メディアに頼るべき時代となりました。
 全米では1500万人が感染し、今シーズンだけで8200人以上の死者を出しているのが、新型コロナではなく、インフルエンザウイルスです。こっちを心配するべきでしょう!これも安倍政権なのかと勘繰ってしまいます。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35148772.html

 令和はこれまでとは違う、新しい年です。経験則が必ずしも応用できない局面では、日本の報道を疑うくらいの正確な情報収集に基づいた、正しい理解と対策が大切だと思います。なかなか難しいとは思いますが、十分な栄養と十分な睡眠、動物もヒトも『健康第一』は同じです。 
 大騒ぎの新型コロナは“熱症”“アフリカ熱症”と同じだと思います。ワクチなく、対策は拡大させないことだけです。免疫力が大きくものをいうということ出ればなので、“健康な畜産生産”という原点に立ち返って、より良い飼養環境を作っていくことが肝要だと思います。 ヒトの病気も動物の動物も、一日も早い収束を祈っております。(山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁)

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至

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