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Chinese Harbin Institute: New ASF vaccine is effective より抜粋
https://www.pigprogress.net/Health/Articles/2020/3/Chinese-Harbin-Institute-New-ASF-vaccine-is-effective-549147E/?utm_source=tripolis&utm_medium=email&utm_term=&utm_content=&utm_campaign=pig_progress
「中国ハルビン研究所: 新しいアフリカ豚コレラ(ASF)ワクチンは効果的」
中国のハルビン獣医学研究所は、ASFに対する遺伝子欠損弱毒生ワクチンを開発したと発表。これは、実験室試験において安全で豚攻撃試験で効果的であった。Science China Life Sciencesで発表され、記事が公開された。中国農業科学院(CAAS)が監督するハルビン研究所は、分離ウイルスから一連の遺伝子を削除して、毒性が低下した弱毒生ワクチンが作成できた。
HLJ/18と呼ばれる中国初のASFウイルス分離株を元株として使用し、組換え技術を用いて異なる欠損遺伝子を持つ一連の組換えウイルスを作成した。合計で6つの組換えウイルスについて実用化の検討試験がなされた。病原性(安全性)、免疫原性、および感染防御試験により、7つの遺伝子欠損株(HLJ/-18-7GD)が選抜された。
開発ワクチンを高用量で接種した際、実質臓器ではワクチンウイルスは複製されず、ウイルス血症を認められず、一部のリンパ節でのみ複製された。約2週間で体内から分離できなくなり、豚から豚への感染による、ウイルスの持続感染は確認されなかった。さらに、妊娠の初期、中期、後期の接種による流産も認められず、妊娠母豚にとっても安全であった。接種後に生まれた子豚の割合は、予防接種を受けていない対照群の割合と変わらなかった。
HLJ/-18-7GDはASFウイルスに対する安全かつ効果的なワクチンであり、ASFウイルスの拡散を制御する上で重要な役割を果たすことが期待される。
A seven-gene-deleted African swine fever virus is safe and effective as a live attenuated vaccine in pigs (文献)
http://engine.scichina.com/publisher/scp/journal/SCLS/doi/10.1007/s11427-020-1657-9?slug=fulltext
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Pork commentary (3/2付け)より抜粋
https://www.genesus.com/jim-long-pork-commentary-mar-2nd-2020/
過去私たちは皆、米国株式市場とリーン・ポーク(赤身豚肉)先物の大きな下落を見てきた。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行中だが、これまでのところ米国の輸出増加が続いている。
2019 = 158,043YTD(1/1から今日まで)
2020 = 302,000YTD(1/1から今日まで) 週に約20,000トン増加が継続。
中国; 400%増
メキシコ: 57%増
日本: 8%増
順調に中国減産に伴う需要に対応しようと、米国は豚肉生産増が続いています。
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早春の候、皆様ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
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Chinese Harbin Institute: New ASF vaccine is effective より抜粋
「中国ハルビン研究所: 新しいアフリカ豚コレラ(ASF)ワクチンは効果的」
中国のハルビン獣医学研究所は、ASFに対する遺伝子欠損弱毒生ワクチンを開発したと発表。これは、実験室試験において安全で豚攻撃試験で効果的であった。Science China Life Sciencesで発表され、記事が公開された。中国農業科学院(CAAS)が監督するハルビン研究所は、分離ウイルスから一連の遺伝子を削除して、毒性が低下した弱毒生ワクチンが作成できた。
HLJ/18と呼ばれる中国初のASFウイルス分離株を元株として使用し、組換え技術を用いて異なる欠損遺伝子を持つ一連の組換えウイルスを作成した。合計で6つの組換えウイルスについて実用化の検討試験がなされた。病原性(安全性)、免疫原性、および感染防御試験により、7つの遺伝子欠損株(HLJ/-18-7GD)が選抜された。
開発ワクチンを高用量で接種した際、実質臓器ではワクチンウイルスは複製されず、ウイルス血症を認められず、一部のリンパ節でのみ複製された。約2週間で体内から分離できなくなり、豚から豚への感染による、ウイルスの持続感染は確認されなかった。さらに、妊娠の初期、中期、後期の接種による流産も認められず、妊娠母豚にとっても安全であった。接種後に生まれた子豚の割合は、予防接種を受けていない対照群の割合と変わらなかった。
HLJ/-18-7GDはASFウイルスに対する安全かつ効果的なワクチンであり、ASFウイルスの拡散を制御する上で重要な役割を果たすことが期待される。
A seven-gene-deleted African swine fever virus is safe and effective as a live attenuated vaccine in pigs (文献)
http://engine.scichina.com/publisher/scp/journal/SCLS/doi/10.1007/s11427-020-1657-9?slug=fulltext
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「建投快评」曙光!非瘟疫苗重大突破,饲用消费恢复进程(ワクチンの快挙)
https://www.twoeggz.com/info/334388.html
中国語で発表文献の説明がされております。
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Pork commentary (3/2付け)より抜粋
https://www.genesus.com/jim-long-pork-commentary-mar-2nd-2020/
過去私たちは皆、米国株式市場とリーン・ポーク(赤身豚肉)先物の大きな下落を見てきた。新型コロナウイルス(COVID-19)の流行中だが、これまでのところ米国の輸出増加が続いている。
2019 = 158,043YTD(1/1から今日まで)
2020 = 302,000YTD(1/1から今日まで) 週に約20,000トン増加が継続。
中国; 400%増
メキシコ: 57%増
日本: 8%増
順調に中国減産に伴う需要に対応しようと、米国は豚肉生産増が続いています。
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今回の新型コロナの件でも、改めて日本国内の報道と、海外の報道に大きなギャップを感じます。WHO発表の「最大の懸念」の4か国に日本が含まれたことを、重要視すべきだと感じております。情報発信が無い、または下手くそなので、日本は私たちが思っているよりも低い評価なのだと感じました。
ASFワクチンは米国S&T, USDA、Huvepharma社、Inovio社、Plumbline社、ViroVet社、Pirbright研究所等々で開発が進められている中、昨年のAPVS2019での中国が新型ワクチンを早ければ年内に実用化できるという発表を疑問視しておりました。中国の開発力を侮ってはいけないようですね。まだまだ日本が優れていると妄信しているのは、日本の指導者が「井の中の蛙」「島国根性」が残る昭和の古い考え方のままだからでしょうか。もう令和2年、頭を切り替えないとこれからの“5G”に対応できなくなるのでしょうね。
今回の新型コロナの件でも、改めて日本国内の報道と、海外の報道に大きなギャップを感じます。WHO発表の「最大の懸念」の4か国に日本が含まれたことを、重要視すべきだと感じております。情報発信が無い、または下手くそなので、日本は私たちが思っているよりも低い評価なのだと感じました。
ASFワクチンは米国S&T, USDA、Huvepharma社、Inovio社、Plumbline社、ViroVet社、Pirbright研究所等々で開発が進められている中、昨年のAPVS2019での中国が新型ワクチンを早ければ年内に実用化できるという発表を疑問視しておりました。中国の開発力を侮ってはいけないようですね。まだまだ日本が優れていると妄信しているのは、日本の指導者が「井の中の蛙」「島国根性」が残る昭和の古い考え方のままだからでしょうか。もう令和2年、頭を切り替えないとこれからの“5G”に対応できなくなるのでしょうね。
株式会社エコアニマルヘルスジャパン
代表取締役 石垣 克至