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株式会社エコアニマルヘルスジャパンは、高品質な動物用医薬品を提供する研究開発型の製薬企業です。

新着情報NEWS&FAQ

新着情報

2020年5月のご挨拶
新緑の候、宣言延長後、段階的な解除が待ち遠しいこととと存じます。改めて、『健康が一番である、普通が一番』だと感じております。

 「緊急事態宣言」の対象は5月6日まででしたが、最初の2週間を終えての変化は微妙でしたね。医療崩壊を免れる新患者数を維持しつつ、特効薬やワクチンのいち早い導入を期待するのみです。
 
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コロナにも? 自然素材石けんは合成洗剤の「1000倍のウイルス破壊力」
現代ビジネス 2020年5月1日 より抜粋
  広島大、坂口剛正教授・北九州市立大秋葉勇教授・シャボン玉石けん川原貴佳研究開発部長のチームは、石けんの「洗浄力」は界面活性剤による実験で、ハンドソープ製品の主成分である合成系界面活性剤と比べ、自然素材無添加石けんの界面活性剤のインフルエンザウイルス破壊能力が、100~1000倍も大きいことが明らかにし、その攻撃力の差がウイルスに対する石けんの作用の常識を覆す事実がわかりました。
① Fighting Coronavirus with Soap - YouTube
動画参照
 日本語字幕設定も出来る、2分の動画は参考になります。親水性分子と疎水性分子との相互作用を使って、石鹸がどのようにウイルスを分解するかを分子レベルで紹介しています。 

 更に、自然素材無添加石けんの界面活性剤、「オレイン酸カリウム(C18:1)」がHAに取りついていたのは、「疎水基」と「親水基」という化学的な反応ではなく、はるかに大きな力が働く電気的な相互作用(静電的相互作用)であることを実験で確認したそうです。

 皆様ご承知のとおり、まずウイルス単独で手についている訳では無く、皮脂や他の有機物等々が一緒なので、消毒剤をそのままつけても本来の効果が得られませんので、まず石鹸で手を洗う訳です。こんなに差があるとは驚きです。
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COVID-19 Resources for Pork Packers & Processors 米国豚肉処理加工工場の地図
Pork Checkoff 2020年5月11日より

 ポークパッカーおよびプロセッサ用のCOVID-19情報の中に、各会社別の加工工場状況のマップがあります。完全稼働の緑が多く、一部黄色はキャパ以下の稼働です。やりくりをしていくための図ですね。作業員の感染から閉鎖を余儀なくした結果、出荷できない豚が出てきて、大統領や議会を巻き込み、業界挙げての対応がなされております。もちろん輸出産業として経済に結びついている背景があります。
 今後このような事が無い様に、タイソンフーズやスミスフィールドなどでは、全従業員の健康管理と検査、ヒートチェックでの確認後の入場、個人防護具(Personal Protective Equipment; PPE)、ソーシャルデスタンスの徹底、休業従業員への手厚い手当等々で対応をしています。
 米国ですので、やることが業界縦断の『見える化』ですね。情報を視覚化されると解った気になります。全体としての脅威は終息傾向のようですね。
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イベルメクチンが有効か 
山中教授サイトは参考になります
 重症化し気管内挿管を行った患者の致死率は、イベルメクチン使用群は7.3%、コントロール群は21.3%。培養細胞への感染実験では、イベルメクチンの1回投与で、ウイルス量が48時間以内に5000分の1。
 抗ウイルス剤等々の臨床試験が進んでいるので、イベルメクチンの登場はないでしょうが、作用機序に興味があります。今回の致死性の要因として、呼吸器の問題ではなく全身の血管への影響という報告があります。“サイトカインストーム”という過剰な炎症症状です。内皮細胞が傷ついて炎症が起こり、血栓症や塞栓症が起こっているという見方です。抗炎症だけならマクロライド系抗生物質の活用もインフルエンザ同様に考えられると思います。研究結果を基にして、どんどん解明が進むことを期待しております。
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HIPRAがPCR施設を提供
Pig Progress誌から抜粋
 COVID-19の対応のために、動物用医薬品会社のHIPRAは、最新PCR診断技術を備えた研究所を病院側に提供されたそうです。
 TOYOTAのコマーシャルで「なぜ自動車会社が保護面作るの?」と驚きましたが、それぞれが出来ることをするという姿勢は素晴らしいですね。
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鶏肉輸出10%増加を目指すタイ
 国内消費が50%に減少したものの、CPフーズを中心に更なる市場拡大を狙っての動きです。東南アジアの感染者数は軒並みゼロや限られて数字になっています。まだCOVID-19が深刻なブラジルの状況下、ビジネスの勢力図が変わるのかもしれません。
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インドでASF(African Swine Fever)?
 NationalHogFarmerの記事より
 インド国内のニュースメディアの情報として、アッサム州で2,500頭の豚が死亡し、ボパールの国立研究所がアフリカ豚熱であると中央政府に報告したそうです。隣接する中国からの感染が疑われていますが、アッサムの210万頭の豚への感染拡大が懸念されます。
 まだOIE報告にも挙がっていないので、農水にも出ておりません。更にインドではCOVID-19がまだ終息していません。心配です。
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 まだまだCOVID-19影響下ですが、欧米も続々緩和策が発表され、経済の巻き返しに一生懸命であることが感じられます。次の脅威はASFです。米国大統領選を理由に、トランプ大統領は更なる対中国施策を出してくるのでしょう。この米中騒動はまだまだ続くので、世界が振り回されます。効果のあるワクチンの登場まで、気を引き締めてまいりましょう。

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至