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株式会社エコアニマルヘルスジャパンは、高品質な動物用医薬品を提供する研究開発型の製薬企業です。

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2021年2月のご挨拶

 春寒の候、皆様COVID-19にじっとこらえていらっしゃることと存じます。日本のみならず、世界中が耐えているのですから、ヒトの命や人生を再認識される方も多いと思います。先週、上司の英国人と話した時には、「もう大変な状況だ!屋外に出れるのは1時間だけ、警官が取締りのパトロールをしている。」と日本のような自由度のなさに驚きました。以前の会社の上司だったドイツ人と話すと、「政府が全く機能していないから、とんでもない悲劇が起こっている。日本なら各個人が自律して、かつルールを皆守り、対策も自ら創っていく。日本に戻りたい。」との意見に、海外と比較するとまだ日本は恵まれているのかなと感じております。

 しかし、私の意見は「正しく恐れる」ことであり、基本的なマスク・手洗い・うがいとソーシャル・ディスタンス+換気、飛沫を避けることが出来れば、収束できるものと信じております。「医療崩壊」は別の問題で、中国・韓国のようなプレハブコロナ病棟を建て、ヒト・もの・金を集中すべきだと思います。一般医療に影響を及ぼさないよう、行政と医療従事者が連携し、そこに十分な税金を充て報酬を手配できれば、現在の機能不全は解消できるものと思います。
保健所に言っても対応してもらえないPCR検査は、新型コロナPCR検査センター新橋店で2,900円3分検査のネット予約を受け付けており、連日8:00~21:30たくさんの方が利用しています。現在はこの写真のように並んではいませんが、予約で。2月からは団体検査用とおなじ2,500円に引き下げられ、秋葉原店、渋谷店、池袋店も順次オープンします。「自分の命は自分で守る」時代になったのだなと感じております。



 最近、報道の質の低下から、不必要な『不安』が生み出されているように思います。ワクチンの副反応による死亡は確認されていません。“一過性”=“一時的”なものであり回復する接種後の反応です。アナフィラキシーも10万人に1人という数字の大小の問題ではなく、接種後待機時間15分に正しく対応がとれる体制を医療従事者側に求めるだけでなく、接種を受ける我々側が正しい知識を持つことが重要だと思います。

現在、世界一早くワクチン接種をしているイスラエルでは、軍隊(軍医官)も動員し、『戦争のように』進められているとタイムズ・オブ・イスラエルに掲載されています。人口約900万人のうち、これまで34万人以上が感染、1日1千人以上の感染者が出て第3波の始まりました。治験臨床試験で95%の予防効果があったと発表のあるファイザー社ワクチンは、2回目接種後1週間で12万8,000人中肺炎感染は20人、感染率は0.015%だそうです。接種率が既に国民の50%を超えた理由のひとつに、国民皆兵や核シェルターといった有事対応の意識、国民皆保険、“ドライブスルー”接種方式の導入も挙げられます。また、接種を受けた人に、イベントやショッピングモールなどへの入場を可能とする「グリーン・パスポート」発行も大きな要因のようです。3月までには、国民6割に接種が済み「経済再開で、通常生活に戻れる」との見通しを示していることが羨ましいです。

(画像クリックで拡大)

 皆様、家族それぞれが2021年の計画をお持ちだと思います。オリンピックの件もそうですが、『見通し』を示して欲しいものですが、これも”お上頼り”ではなく、個人でしっかり判断していく時代になったのでしょうか。

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 さて、77億人の内約20%を占める中国が経済面ではひとり勝ちで、世界経済が回っているようです。ASF(アフリカ熱病)の未承認ワクチンで感染拡大のニュースがありました。例によって、正確なデータがなく、総論が出来ない中国ですが、ECO Chinaの同僚に聞くところ、「中国はいつでも未承認ワクチンが登場する。口蹄疫も不活化不十分で感染が拡がった。」しかし、「大手農場は徹底したバイオセキュリティでASFを農場に侵入させないことに成功している。再度のASF流行はない。」と判断しているようです。養豚産業は半減した豚を元に戻そうと急激な勢いで成長し続けています。EUから原種豚を飛行機で輸送しているので、その洗浄消毒が大変のようです。

それよりも心配されているのは、COVID-19英国変異株の流行です。2021年の春節は2/12で民族大移動の2/11(木)〜17日(水)の7連休がやってきます。今年初めて中国政府が「帰省自粛」を要請(?)しています。帰省する人には7日以内のPCR陰性証明が求められ、帰省後も14日間在宅で健康状態を確認し、7日ごとに検査が課せられています。また、出稼ぎ労働者「農民工」に対して、企業を通じて就業地で年越し「就地過年」を呼び掛け、ボーナスの支給を奨励しているそうです。また、若い世代は必ず帰省する春運離れが加速しているそうで、政府はホーム・スティのため、日本の紅白歌合戦に当たる“中国中央電視台春節聯歓晩会”以外に娯楽番組を多数用意するように指示したそうです。一方で、「中・高リスク地区」から北京に入ることを徹底的に禁止しています。1/12には「首都防衛」のため、近郊の人口約500万人の河北省廊坊市を封鎖し、さらに他の都市にも厳しい移動制限を課しています。家族の集まりは全て中止、結婚式は延期、葬儀は簡素化され、全住民の検査を行うという「恐るべし中国!」ですね。
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 APVSもIPVSも2年延期となり、今年も海外へ行く機会がないかと思っておりましたが、「VIVアジア2021」(畜産関連展示会)が依然9/22-24、バンコクで開催予定です。すべての国際イベントが中止または延期する中で、開催者側は今年の後半には開催可能だと読んでいる訳です。海外のホテル業界では、既に再編が進んでいて、大手が中小を吸収・合併し、来たる“コロナ明けバブル”に備えているそうです。
 私も、“次を見越した計画”を立てたいものとだと思います。 

株式会社エコアニマルヘルスジャパン

代表取締役 石垣 克至