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株式会社エコアニマルヘルスジャパンは、高品質な動物用医薬品を提供する研究開発型の製薬企業です。

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2021年9月のご挨拶

 実りの秋にさしかかる9月となりました。しかしながら、新型コロナウイルスの感染ピークアウトがなかなか見えてきません。2学期が始まったにもかかわらず、地域によっては休校措置や時短日課、各大会の中止など、学びの場にしわ寄せが大きくなってきている状況に、ぶつけようのないもどかしさを感じています。畜産業界も、豚熱の続発、鳥インフルエンザの要注意シーズンへ突入します。改めて感染対策を徹底したいものです。

 さて、弊社石垣顧問のMhyo概論連載も佳境に入ってきました。マイコプラズマについて理解を深めていただけたのではないかと自負しております。国内のMhyo浸潤はとても高く、すべてではないにせよ、複合呼吸器感染症にはMhyoが関与している可能性を考えながら対策を講じていくことも大切ではないでしょうか?豚マイコプラズマ性肺炎対策時期の考え方を示した記事にもあるように(Pig Journal, 2021.05 p58-61)、離乳時の感染状況と出荷時の肺病変割合を一度確認してみてはいかがでしょうか?

 今回のMhyo概論では、マイコプラズマ対策についての考え方に関する話題となっています。弊社製品アイブロシンをアメリカで販売しているグループ会社の情報によれば、大手の養豚農場では繁殖サイトでのマイコプラズマ清浄化プログラムを実施している農場が増えつつあるということです。約8か月という長い期間、農場閉鎖、ワクチネーション、抗菌剤投薬プログラム、バイオセキュリティを行う清浄化プログラムを実践しても、十分な費用対効果が見込めるということのようです。国内ではそのまま当てはめることは難しいかもしれませんが、コントロールするだけではなく、清浄化というテーマで議論が始まってもよいのではないかと考えております。本記事が、皆様のお役に立つならば光栄です。

株式会社エコアニマルヘルスジャパン
代表取締役  横山 勝義