2021年12月のご挨拶
師走を迎え、本年もたくさんの感謝や反省をして振り返る時期となりました。新規感染者の報告が少なくなってきた中で、今度はオミクロンという新しい株の出現により、また新たな懸念材料が増えました。また、比較的大きな地震の発生もあり、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
畜産業界においても、既に6例目の高病原性鳥インフルエンザの発生報告、ならびに74例目の豚熱発生報告がなされています。冬季は消毒薬の効果減弱が起こります。正しい希釈倍率と感作時間を取るよう、より一層のバイオセキュリティ実践に心がけていただき、乗り越えていければと思います。
さて、弊社顧問の
Mhyo概論第10 話を掲載させていただきました。先日、ある養豚場で離乳子豚の喉頭スワブからのマイコプラズマ検出(PCR)を試みたところ、高率に
M. hyorhinisが検出され、狙っていた
M. hyopneumoniaeはほとんど検出されないという結果を得ました。
M. hyorhinisの病原性については別途議論するとして、
M. hyopneumoniaeの検出はなかなか難しいことを改めて感じました。第10話は「診断とモニタリング」をテーマにしております。生産現場でのモニタリングについて、お役に立てる情報となっておりますので、一度目を通していただければ幸いです。
株式会社エコアニマルヘルスジャパン
代表取締役 横山勝義